Categoryヨーロッパ
スイスに移住してみて分かったこと。在住者がビザの種類やメリット・デメリットを徹底解説!
スイスに移住して2年目となりました。皆さんはスイスに移住するとなったら、どんな生活を想像しますか?「スイスで生活するにはどれぐらいの費用がかかるの?」「仕事は日本とどう違うの?」など、移住してみて感じたメリット・デメリットやビザの種類などを解説します!
スイスへ移住した理由
皆さんこんにちは!スイス生活2年目のライター、エンテです。
私は現在スイスで学生をしています。
現在の師匠との出会いをキッカケに「外国で勉強をしたい!」と強く思う様になりました。
私の師匠はスイスでしか教鞭をとっておらず、自動的に留学先がスイスに決定する形となりました。それまではまさか自分がスイスに住むなんて考えたこともなく、首都はチューリッヒかジュネーブかな?ぐらいの認識しかありませんでした…。
最初はスイスに対する知識ゼロの私が、移住をしてみて初めて知ったビザの種類やメリット・デメリットをたっぷりご紹介します!
スイス移住で取得できるビザの種類
そんなこんなでスイスに移住するために最初につまづいた事。
それはどの外国在住者も苦労する事だと思いますが、ビザ(滞在許可証)です。
これが無くては90日以上滞在することが出来ません。
仕事や勉強など、色々な目的によって滞在許可の種類が変わってきます。
①短期滞在許可(Kurzaufenthaltsbewilligung, Permit L)
このビザは、1年間のみ滞在するために発行されるものです。
例えば学校のカリキュラム、その他にも仕事の契約等、理由は様々です。
ちなみに私も学生ですが、1年間のプログラムのためこのビザを取得しています。
たまに他のビザとの違いも感じますが(アルバイト募集の時など)、基本的には不自由なくスイスで暮らすことが出来ています。
②滞在許可(Aufenhaltsbewilligung, Permit B)
私が学生だからという理由もありますが、周りの友人たちはこの「Permit B」を持っている人が多いです。
調べていると、このビザは条件付きで仕事をすることが可能な様です。確かにアルバイトの仕事情報などを眺めていると、「滞在許可B又はCを持っていること」という記載を多く見かけました。
③定住許可(Niederlassungsbewilligung, Permit C)
このビザは、スイス人とほぼ同じ扱いを受けます。(選挙権を除く)
一定の条件を満たした外国人がもらえるものです。
また、2019年1月以降に居住地の公用語の語学レベルを満たさなければならないという要綱が出来た様です。詳しくは居住地の移民局に説明が記載されています。
④越境労働者許可(Grenzgaengerbewilligung, Permit G)
この越境労働者許可というのは、隣国に住みながらスイスで仕事をしている人のための滞在許可証です。このビザを持っている人は週に1回は自宅に戻らなければならないと定められています。
陸続きのヨーロッパならではの滞在許可証ですね。
スイス移住のメリット5選
せっかく移住するのなら、メリットを知りたいですよね。
以下の項目では、スイスで暮らすメリット5つをピックアップしていきます!
スイス移住のメリット①空気が澄んでいる
私がスイスに来て驚いたことは、季節関係なく大多数の人が窓を開けて換気をすることでした。
日本でも当然換気をしますが、私が住んでいた街は車の交通量も多かったので、窓を開けて換気する習慣はあまりありませんでした。
しかしこちらに住んでみてビックリ。窓を開けると新鮮な空気が心地よく吹き込んで来るのです。こちらは日本に比べて湿気も多くないので、ほんの5分程窓を開けておくだけで一新した空気を流し込むことができます。
空気を入れ替えると気分も変わりますし、家事や勉強に行き詰まった時は窓を開けてリフレッシュしています。
スイス移住のメリット②残業が日本よりも圧倒的に少ない
「残業」という言葉はもちろんスイスにも存在します。
しかし、「日本は残業がとても多いんでしょう?」という質問は、私がこちらに住んでからよく受けるものの1つです。
全ての会社がそうという訳ではありませんが、「スイスの朝は早い」というのが第一印象でした。こちらは朝7時頃には仕事が始まり、16時になると終わるという例を多く見受けます。
余程の繁忙期で無い限り、終業時間になるとサッと仕事を終えて家に帰る人がほとんどなのだそうです。
スイス移住のメリット③公共交通機関はほぼ時間通り運行している
スイスの隣国、ドイツやフランスでは「電車が遅れている」「ストライキがあって電車が動いていない」という情報を耳にすることがありますが、スイスの電車は日本の様にほぼ時間通り運行されています。
もちろん100%ということは無いので、時々遅れたりもします。しかしスイスの国鉄・SBBのアプリをダウンロードをしておけば「◯◯分遅れ」と表記もきちんと出るので、分かりやすくてとても便利です。
スイス移住のメリット④色んな語学を学べるチャンス
スイスには公用語が4つあります。私はドイツ語圏に住んでいますが、街へ出ると本当にたくさんの言語を聞くことができます。これはスイスが多言語国家だからという理由もあるでしょう。
スイス人が自分の母国語以外の語学を習得しようと、語学学校に通うケースも珍しくありません。クラスメイトと仲良くなれば、ドイツ語やフランス語、又はイタリア語を習得できる機会もあるかもしれません!
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スイス移住のメリット⑤スーパーの自社ブランドで費用を抑えることができる
スイスは物価が高いということで有名です。確かに、初めて旅行者として訪れた時には物価の高さに驚いた記憶があります。
しかし、いざ住んでみると印象が変わりました。日々買い物をするにつれ、野菜や果物は日本よりも安いと感じるようになりました。つまり、自炊をすると費用を抑えることが出来るのです!
更に大手スーパーのMigros ミグロやCoop コープは、自社ブランドを保有しています。例えば、イオンでいうトップバリュの様なブランドです。
そう言った自社ブランドを利用することで、日々の生活費用は更に抑えることができます。
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スイス移住のデメリット5選
では、スイスに移住して感じるデメリットとはどの様な事なのでしょうか?
実際住んでから感じたデメリットを5つご紹介します。
スイス移住のデメリット①日曜日はほとんどのお店が閉まっている
これはヨーロッパに共通することであり、スイスに限ったことではありません。が、やはりいざ住んでみると、日曜日営業の有り難みをヒシヒシと感じました。
しかし全てのスーパーマーケットが閉まっている訳ではありません!
例えば駅の中のスーパーやガソリンスタンドに併設されているコンビニ程度の大きさのお店は、日曜日も営業していることが多いです。
場所によっては街中のスーパーよりも少しだけ割高になることもありますが、「月曜日まで待たなければならない…」というストレスに比べると、我慢できるほどの値段設定ではあります。
スイス移住のデメリット②娯楽施設は日本ほど多くない
スイスに住んでから、日本の娯楽施設や遊園地が恋しくなりました。
というのも、お天気の良い春〜秋はピクニックやハイキングなど、外に行ってアウトドアを楽しむ人が圧倒的多数なのです。
よく晴れている日には、公園や山はとてもよく賑わっています。晴れの日に公園でする読書はとても穏やかで気持ちの良いものです。
しかし冬になると一気にその様な光景が見られなくなります。冬は日も短い上に寒いので、基本的に家にいるか、スキーやスノーボードに行く以外特にやることはありません…。
初めてスイスで冬を過ごした時には、こんな時こそショッピングが出来たら良いのになぁ、と何度も思いました。
スイス移住のデメリット③部屋探しがとても難しいと言われている
特にチューリッヒやジュネーブなどの都心的な街では、賃貸の物価も高いと言われています。
私は内覧会には足を運んだことはありませんが、この予約を取るだけでも一苦労、と言った記事をよく目にしていました。
そこで学生や若い人たちが利用しているシステムは、シェアハウスです。少し広めのマンションの1室を複数人で借りることで、家賃費用を抑えることができるのです。
私もスイスに来て1年目はスイス人2人とシェアハウスをして暮らしていました。私が住んでいた家の場合ですが、契約は会社や大家さんと直接するのではなく、ルームメイトと行いました。心配していた家賃の費用も、予想していた値段よりも安く住むことが出来ました。
スイス移住のデメリット④基本的な物価は高い
先程のメリットに「費用は抑えることができる!」と書きましたが、どうにもならないことが1つ…。それは外食費用です。スイスに住み始めて物価の高さを実感したのは、レストランでの食事でした。
「マクドナルドだったら安いだろう!」と思って入ると、日本との値段の違いにビックリした経験もあります。(セットメニューで1500円程度)
また、スターバックスも日本より割高となっていますので、注意してくださいね!
スイス移住のデメリット⑤日本食材を買えるスーパーが多くない
大手スーパーにはアジア食材コーナーがあるので、お醤油などはすぐに手に入ります。
しかし私の住んでいる州には、大きな日本スーパーが無いので初めは少し苦労しました。チューリッヒやジュネーブ・ローザンヌには日本食材を取り扱うスーパーがあると聞いているので、用があって行く場合に立ち寄ったりもしています。
慣れてくると、ヨーロッパで売っている物で代用出来たりもするので、そこまで深刻に考えなくても大丈夫です。
スイス移住・まとめ
いかがでしたか?
スイスは日本人にとってあまり馴染みのない多言語国家ですが、それゆえにたくさんのメリットを兼ね備えている国とも言えます。
日本のパスポートがあれば最長3ヶ月滞在することができるので、いきなり移住するのが不安な方は、長期滞在してみるのも1つの方法かもしれません。
楽しいスイスライフを!
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