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アメリカでビール&IPAを飲もう!ビールの種類や日本とは違う飲酒の法律を解説!
アメリカのビールの種類や特徴、人気のビール、幻のビール、個人的なお勧めのビールを紹介します! これを読めばアメリカのビールのことが良く分かるはず! また、アメリカ旅行で立ち寄りたい醸造所、注意点などもまとめました。
アメリカビールの特徴
こんにちは!ビール大好きなアメリカ人夫を持つカザフスタン在住ライター藍です!
国によってビールの製造方法が変わるため味も変わってきます。
アメリカのビールの主流はのど越しの良いアメリカンラガービールです。
日本人のビールと製造方法が似てるため、日本人にも飲みやすいビールです。
そして最近アメリカで人気が出てきているのがクラフトビール。
クラフトビールとは小規模な醸造所が作るビールのことで、その土地でしか飲めない地ビールや個性的なビールが楽しめます。
アメリカビールの歴史
アメリカにはもともと今のようなビールは無く、初めてアメリカに来たイギリス人達によって広まっていったといわれています。そのころのビールはイギリスでよく飲まれていたエール系が主流。
元々は家庭で作られていたビールも産業革命ととも発展して行き、ドイツ系移民によって大きなビジネスになって行きました。
この頃広まったのはドイツで流行っていたラガービール。
その後急に出まわったビールでアルコール依存症の患者が増え1920年から13年間禁酒法と言う法律まで出来ました。
沢山あったビール会社は生き残れず、大手メーカーのバドワイザー、ミラー、クアーズがほぼ市場を独占しました。
禁酒法がなくなった現在でも大手3社は市場を独占していますが最近はクラフトビールが人気を挙げて言っています。
大量生産できる安くて飲みやすいラガーは多くの人に愛されますが、もっと色んな味を楽しみたいという人が増えてきたのです。
元々家庭内でビールを創る文化があったアメリカ。
マイクロブルワリーと呼ばれる小規模の蔵醸所がたくさん作られるようになりました。
アメリカで飲めるビールの種類!
アメリカンラガー
ラガービールは下面発酵で長時間熟成されて作られたビール。
薄い金色をしています。
ドイツ語でラガーは《貯蔵する》という意味です。
のど越しがよく、苦味や酸味が抑えられていて飲みやすいので万人受けするビール。
ビール初心者の方にお勧め!
アメリカではよくスポーツ観戦をしながらラガービールを飲む光景が見られます。
インディアンペールエール
IPAとも呼ばれて世界的にも人気のあるビール。
特にクラフトビール会社は必ずIPAがあるほどビール好きな人がハマるビール。
東インド会社がビールを輸入する際、防腐剤の代わりにアルコール度数を増やし、ホップを大量に入れたことが始まり。
シトラスのさわやかな香りとホップの苦味が癖になる味。
好き嫌いが分かれるので、ペールエールを飲んで気に入ったらインディアンペールエールを試してみてください!
アーバンエール
アメリカで作られたアメリカのホップを使用したエール。
麦芽を焦がして作るためカラメルっぽい麦の香りが特徴。
明るい茶色で少し苦味がある。
アメリカンペールエール
イギリス生まれのペールエールのペールとは淡いという意味。
それまで主流だった濃い色のエールと比べて色が薄いのでこの名前がつけられた。
上面発酵で作られるビール。
フルーティーな香りが特徴。
アメリカに渡ってアメリカのホップの香りと苦味がさらに強調されました。
アルコール度数は5パーセント前後。
スタウトビール
大麦を黒くなるまでローストした上面発酵のビール。
スタウトというのは《強い》という意味で、開発したのはあの有名なギネスビール!
真っ黒な見た目どおり味も濃厚で、苦味も酸味も強く、甘いカラメルのような香りが特徴です。
アルコール度数も高め。
アメリカといえば!定番の人気ビール10選
①バドワイザー メーカー/バドワイザー
世界売り上げナンバーワンを誇るキングオブビール。
アメリカのビールといえばバドワイザーが思い浮かぶ人も多いのでは?
苦味が少なくてのど越しが良く、クセも無いのでどんな料理にも合います。
お酒が苦手な人も気軽に飲めます。
105円~
②ミラーライト メーカー/ミラー
ドイツ系移民フレデリック・ミラー氏によって設立されたビール会社。
ミラーライトはアメリカでバドワイザーに続いて販売量2位のビールです。
こちらもラガービールで軽い飲み口。
カロリーとアルコールが低めのライトはアメリカの脂っこい食事にぴったりです。
105円~
③ブルームーン メーカー/クアーズ
ブルームーンブリューイングカンパニー創業者のキースはベルギーの大学で醸造の博士号をとり、ベルギースタイルのビールに少しひねりを加えたビール。
看板商品のベルジャンホワイトはコリアンダーとバレンシアオレンジピールが入っており、ベルギーの伝統的なビールよりも酸味を抑えコクがあり、すがすがしい飲み心地。
バーで注文するとグラスにオレンジが刺さった状態で出てきます。
フルーティーで女性にも人気があるビールです。
130円~
④グースIPA メーカー/グースアイランド
グースアイランド社のシカゴ生まれのペールエール。
クラフトビールが無い時代からさまざまなビールを作っており、クラフトビール界を代表する存在。自社農場と最先端技術を誇り、アメリカだけでなくワールドビアカップで金賞を受賞したこともある世界にも認められたビール。
グースIPAはホップの香りが強くフルーティー。
肉料理やチーズに良く合います。
148円~
⑤ファットタイヤ メーカー/ニューベルギー
アメリカのアーバンエール売り上げナンバーワンを誇るニューベルギー社のファットタイヤ。
パッケージに描かれている自転車は、創業者のジェフ氏がベルギービールの勉強のため自転車でベルギーを走り回ったことが由来。
そのストーリーだけでも飲みたくなるビール。
勿論味も最高!
ロッキー山脈の湧き水が使用されており、
甘いビスケットのような香りと、ホップの苦味が絶妙。
日本ではあまり流通していません。
175円~
⑥ロングハマー メーカー/レッドフックブリューワリー
ロングハマーはRedhook Brewery社が醸造するシアトル出身のIPA。
地ビールブームの先駆者。
品質の高い上面発酵のペールエールを使用。
苦味と柑橘系のさわやかな酸味を感じられます。
170円~
⑦サミュエルアダムスボストンラガー メーカー/ボストンビール社
実在した政治家サミュエルアダムスにちなんでつけられた名前のビール。
彼はボストン出身でアメリカの独立に関わった政治家です。
地ビールらしく、地元の英雄の名前がつけられ、その後人気を博し全米に広がりました。
ボストンラガーはアメリカ人のもっとも飲みたいビールに輝いたこともあるビール!
通常のラガービールよりも味が濃く、ホップの苦味とモルトの甘みが癖になるビールです。
上品な味わいなので和食にもあうと評判。
168円~
⑧ロングボート メーカー/コナビール
ハワイのビールといえばコナビールというほど有名なビール。
パッケージデザインもまさにハワイ!を感じられるデザイン。
南国を思わせる強い柑橘系のにおいも楽しめるラガービール。
155円~
⑨ブレックファストスタウト メーカー/ファウンダーズブロウイング社
ミシガン州グランドラピッズファウンダーブロウイング社の秋から冬にかけてしか販売されないビール。
なのに売り上げは第5位。
オート麦から作られていて大量のチョコレートとコーヒーが使用されている珍しいスタウトビール。
アルコール度数は高め。
パッケージのかわいさも人気がある。
280円~
⑩プリニージエルダー メーカー/ロシアンリバー
アメリカのビール愛好家の中で根強い人気を持つこのビールはカリフォルニア出身のダブルIPA。
辛口で強いホップの香りが人気の秘密らしい。
カリフォルニアの蔵醸所で期間限定で販売されるこのビールは二日前から行列が出来るほどだとか!ビール好きならいつかは試してみたい幻のビールです。
499ml/678円~
お肉大国アメリカ!豪快で美味しすぎる本場のバーベキューをのぞいてみよう!
アメリカといえば、言わずと知れたお肉大国。もちろん皆さんバーベキューが大好きです。しかし、実はアメリカのバーベキューは日本のバーベキューとは全く非なるものなのです。今日は、日本との違いや驚きの常識までバーベキューにまつわるあれこれをご紹介しちゃいます!
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個人的にお勧めなアメリカのクラフトビール
サーフキャスティング メーカー/ Oxbow Brewing Company
サーフキャスティングはグリゼットと呼ばれるフランスとベルギーに伝わる伝統的な手法で作られたとても貴重な地ビールです。
自社の農場で作られた麦で醸造されているというこだわりっぷり。
ビールには珍しく、塩とライムが加えられていて一度飲んだら忘れられない味です。
446円~
カンオブリスシトラスIPA メーカー/オスカーブルー
アメリカのコロラドの醸造所オスカーブルースで作られたビール。
オレンジのフルーティーな香りとIPAの苦味が後を引きます。
クラフトビールというと小さな醸造所で作られるため1本1000円するビールなんかもある中でこのビールはたったの100円!
このクオリティでこの値段はお得すぎます。
100円~
アメリカのブルーワリーツアーに行ってみよう。
ブルーワリーというのは醸造所のこと。
これらの醸造所ではビールが出来る過程を見学したり、歴史、勿論テイスティングも出来ます。
好きなビールの醸造所を訪れて見るのも、ツアーで一気にめぐるのも面白そうです。
ポートランド
クラフトビール発祥の地ポートランドにはなんと醸造所が市内だけでも50箇所以上もあり、その数は年々増えています!
夏には世界中のビール好きが集まる国際ビール祭りも開催されるそう!まさにビールの聖地ですね。
いくつかお勧めの醸造所を紹介します。
ドューツ(deschutes brewery)
ドューツ(deschutes brewery)
未成年も入れるので家族連れの方も楽しめる醸造所兼レストラン。
食べ物の種類も豊富です。
有名なのはペールエールとポータービール。
70パーセントのビールがこの醸造所で作られているそう。
醸造所見学をする場合には事前に予約が必要。
Book a Deschutes Brewery Tour
Take a tour of Deschutes Brewery's production facility located in Bend, Oregon.
www.deschutesbrewery.com
awaydays brewing
何年もバーで働いていたオーナーが遂に自分の醸造所を!とスタートさせたレストラン兼醸造所。ヨーロッパでインスピレーションを受けたという料理はどれもビールとベストマッチ!
見学の際は事前に予約が必要です。
Away Days Brewing Co - Beer Worth Travelling For — Away Days Brewing Co is a chic, European-inspired Brewery and Taproom in SE Portland, ORWelcome to Away Days Brewing Co, SE Portland's new European-inspired brewery and taproom.
アッシュビル
アッシュビルには醸造所がなんと24箇所もあります。
レストランと一緒になっている醸造所も多く、ランチのついでによる事もできますし、
ツアーに申し込んで陽気なアメリカ人と一緒にいくつかの醸造所を回るのも楽しそうです。
Asheville Brewery Tours | Beer & Brewery Tours in Asheville, NC
Sample some of Asheville’s greatest craft beers and immerse yourself in the eclectic ambiance that is the local beer scene on a guided tour. Book online now!
ashevillebrewerytours.com
wicked weed
3時にいったにもかかわらず込み合っていたこのレストラン兼醸造所《wicked weed》
ペットオーケー、子供ウェルカムな立ち寄りやすいレストランです。
お勧めは地元の名産の桃と杏を使ったビール。
甘いのかと思いきやすっぱさと苦さが癖になる桃の香りのおいしいビールが飲めます。
女性にも人気。ビールやオリジナルのTシャツ等が売っているお土産やさんも併設されています。
醸造所見学は予約が必要です。
Brewpub Tours | Wicked Weed Brewing
Wicked Weed offers free tours of the original 15 barrel brewery seven days a week. Tours include a commemorative Wicked Weed sampling glass, three samples of our beers, a discount coupon for our bottle shop and a personal, interactive, behind-the-scenes look of our Brewpub
www.wickedweedbrewing.com
ハイランドブリュ-ワリ-
結婚式も出来るほど広い屋内、屋外のレストランが魅力の醸造所。
フードトラックも常駐し、ビールとともに様々な食べ物を楽しめる。
季節ごとに販売されるビールが変わるので何度も行きたくなる醸造所です。
Asheville Brewery Tours | Beer & Brewery Tours in Asheville, NC
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Brewery Tours | Highland Brewing CompanySince 1994, independent brewing and innovation in beer quality, sustainability, and community.
ブリューワリーにはオリジナルのそこでしか買えないビールが置いてあることがあります。また、オリジナルのTシャツやビールグラスなんかも買えて、全力でビールを楽しむことが出来ます。ビールは飲んだら終わりですがグラスなら思い出として残るのでお土産にいいかもしれませんね。
アメリカのバーではビールの試飲が出来るって本当??
アメリカでは多くのバーで試飲が出来ます。
大きさはバーによって違うのですが普通サイズの三分の一程の量のビールをオーダーして色んなビールの飲み比べがお得に楽しめます!
一番右が普通のサイズ左の三つが試飲サイズです。
ブルーロウって知っていますか?ビールを飲むときの注意点
アメリカでは州によって(または市によって)お酒に関する法律が違います。
大きなルールとしてはほとんどの州で21歳以上にならないとお酒は飲めません。
お店によっては厳しいところもあり、旦那(45歳あきらかにおじさん)は身分証明が無かったのでスーパーでお酒を買えなかったり、また、彼は身分証明を持っていても、一緒にいた私(34歳あきらかに中年)が身分証明を持っていなくても買えないということがあります。
(未成年の子に大人がお酒を買い与えるのを避けるため)
バーに行く際、スーパー等でビールを買う際は身分証明書(パスポート)を持っていきましょう。
せっかく行ったのにビールが飲めなかった!なんて悲しすぎます。
また、これも州によって違うのですが12時以降にしかお酒を買えないという法律がある場所もあります。
お酒が置いてあったとしても買ったり、飲んだり出来ません。
レストランに11時半に行ったときにメニューにビールがあったので頼んだら12時過ぎないと出せません。といわれたことがあります。
また、公共の場所(公園)等ではお酒を飲むのは禁止です。
日本のようにお花見気分で飲んでいるとトラブルになるかもしれないので気をつけましょう!
旅行の前にその州のルールを見ておくと安心かもしれませんね!
アメリカでビールをお土産にするときの注意点
お土産としてビールを持って帰るならポイントは
①アメリカでしか買えない
②ひと目でアメリカと分かるパッケージ。
③持ち帰りやすいサイズ。
です。
最近ではアメリカのビールも日本で買えたり、インターネットのサイトにいけば購入できたりします。地ビールは日本で簡単に買えないのでお土産にお勧め。
また、割れやすさや軽さを考えると瓶よりも缶のほうが良いかもしれません。
気をつけたいのは持ち込み手荷物としては飛行機にもちこめないという事と1本760ミリリットルのものを3本分までは無料で持ち込めますがそれ以上は関税がかかってしまうという事です。
アメリカで《ビール》がテーマの旅してみませんか?
いかがでしたか?
ビールと一言で言ってもそれぞれにこだわりがあり、地域に密着している醸造所が多いことが分かったと思います。
旅の途中でその土地の醸造所や地ビールを飲むとさらに旅が楽しくなるかもしれません。
そしてアメリカといえば自由と多様性を重んじる国。
そんなアメリカらしい自由で多様性に満ちたビールを楽しんでください。
筆者のブログはこちら
カザフスタンでの生活をブログに綴っています。
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