happy-travel[ハッピートラベル]
記事のサムネイル

Categoryスペイン

【2024最新】スペインの年末年始の過ごし方!クリスマスと年越しの習慣とは?サンタより人気なキャラがいる!

スペインの年末年始のおもしろ習慣とは?クリスマスから年越しカウントダウン、正月までスペインのユニークな年末年始についてお伝えします。せっかくこの時期スペインに行くなら、是非スペインの独特な年末年始の習慣を体験してみてください!

スペインの年末年始の習慣とは?

こんにちは。フィンランド在住トラベルライターのeslavidaです。


スペインは昨年まで8年間ほど住んでいた、私にとって第2の故郷。


毎年特別な気分を味わえるのがスペインの年末年始で、私もいつもとても楽しみにしていました。


今回はそんなスペインのユニークな年末年始の習慣についてご紹介します。

スペインの年末年始

マドリードのソル広場クリスマスツリー

スペインの年末年始はずっとクリスマス?

スペインでは、クリスマスは12月25日だけではありません。なんと1月6日までずっとクリスマス!年末年始というより、クリスマス休暇、という感じです。カレンダー上祝日なのは、12月25日と1月1日、1日6日。特に12月25日と1月1日はレストランを含むほとんどのお店がお休みになるため、旅行中は大変かもしれません。12月24日の夜も通常よりだいぶ早く店じまいをするので、夕飯は事前にどこで食べるか調べておく必要があります。

それ以外は平日でも休みをとる人が多く、バケーション気分!

しかし1点残念なのは、ヨーロッパの他の国、ドイツやフランスに比べ、クリスマスマーケットが微妙なこと。マドリードにはマヨール広場にクリスマスマーケットが開かれますが、かなり微妙です。


そして、仕事始まりは1月2日。日本のお正月ような余韻はあまりなくサクッと始まりますので

クリスマスは続いているものの、年明けすぐ通常モードに入るのも事実です。

クリスマスのミニチュアジオラマ『ベレン』

ベレン

クリスマスシーズンになると、街の色々なところで『Belen(ベレン)』と呼ばれる、カトリックの伝統的なクリスマスデコレーションが飾られます。

これはキリスト誕生にまつわるシーンを小さな人形で再現したジオラマのようなもの。


自分の家に飾る人もいて、サイズは様々。

これを見るとなんとなくレゴを思い出してしまいますが、

スペインでは家族で毎年クリスマスになると展示されている『ベレン』を見に行くという人も結構いるようです。


私もいくつか見ましたが、大きな規模のものは見入ってしまうほどです。

信仰深い人が多いスペインならでは、ですね。

プレゼントの買い出し

スペインでは、家族全員にそれぞれがプレゼントを渡す人も多く、12月に入るとプレゼント探しに勤しむ人で町はいつも以上に活気に満ち溢れています。


一人一人にプレゼントを買うので、毎年大変だなと思いますが

みんな楽しそうに選んでいます。


家族を大切にするスペインらしい習慣ですね。

スペインの忘年会

スペイン企業では、よく会社が主催するクリスマスパーティー、日本で言う忘年会に当たるものが開催されます。通常全額会社持ち、クラブを貸し切ったり、ゴージャスなパーティをするところもあるようです。

スペインのお歳暮のようなものを社員に配る会社もあります。


私が勤めていた会社では、Amigos Invisible(見えない友達)と言うゲームを取り入れて、プレゼント交換をしていました。

インターネットの無料ソフトを使って、事前に自分が誰にプレゼントを買うか、それぞれにメールが届くのでその人宛のプレゼントを買って会場に持っていきます。

そして、受け取った人が「そのプレゼントは一体誰が選んだものなのか」当てると言うゲームです。


誰に当たるかわからないプレゼント交換よりも、その人の好みを考えて選べるのでとっても盛り上がるんですよ!

クリスマスの定番スイーツ

ロスコン

スペインではクリスマスのお菓子としてTurron(トゥロン)というアーモンドを蜂蜜、卵白、砂糖で固めたお菓子を食べる習慣があります。

これ、本当に固いんです。

私は個人的にあまり好きになれなかったのですが、、、せっかくなので試しに食べてみてください。お土産に買っていく人も多いようです。


また、クリスマスの定番といえば、ロスコン・デ・ロス・レジェス(王様のケーキ)。1月6日に食べるクリスマスケーキのような位置づけでしょうか。リング状になっていて周りはパンなのですが、中は生クリームが入っていて、パンの外側にはドライフルーツやゼリー飴が乗っています。

このロスコン、美味しいと評判の大行列に並んだり、事前に買わないと売り切れてしまうので要注意。


さらに、食べ方もおもしろいんです。

実は中に人形とそら豆(インゲン豆やコーヒー豆の場合もあり)が入っていて、人形が当たった人は王様ということでその年幸運が訪れ、豆が当たったらそのロスコンの料金を支払うというルールがあリます。だから、みんなドキドキしながら食べるんです!

ゲーム感覚で楽しいですよね!

私は豆が当たったことがあり、相当悔しかったです。

クリスマスは全員集合!チームプレイありの宝くじ

クリスマスは国民全員が注目している宝くじがあります。


普段宝くじを買わない私も、あまりにみんなが買っているので

郷に入ったら郷に従えということで、毎年買ってイベント気分で楽しんでいました。


日本でいう年末ジャンボ宝くじのようなものなのですが、

独特なルールがあります。

それは、チームプレイが可能ということ。

例えば、会社で同じ部署の人で一緒の番号を買ったり、あるバーがそこのお客さんとみんなで同じ番号を買って、当たるかどうか一緒にワクワクする!という感じです。

小さい町だと、町でみんなで同じ番号を買ったりすることもあるみたいです。



私も会社でみんなで同じ番号を買った時は、団結感が生まれた気がしました。

大きな額ではないですが1回だけ当たったことがあり、みんなで喜びを分かち合いました。

チーム戦をしているみたいで楽しかったです。


また、1枚20ユーロと単価が高いので、4人で5ユーロずつ出して1枚買い、当たったら分け合う、ということをする人もいます。もちろん分け前は少なくなりますが、参加して楽しむことに意味がある!という感覚が強い気がします。


12月23日頃にテレビで抽選会が放送されますが、子供達が番号を読み上げる方法も独特でもはや伝統行事となっているようです。その日はその話で持ちきりになります。

サンタクロースより人気のある【三賢者】

三賢人

1月6日は主顕節というキリスト教カトリックの祝日で、東方三賢人の日とも言われています。


この三賢人、この1月6日各市町村でパレードがあり、子供達にお菓子を撒いてくれることもあり、子供達に大人気。サンタクロースより人気があると思います。

年末年始は、この三賢者と写真を撮ることができるスペースが設けられる場所も多く、子供達が列をなします。サンタクロースみたいですね。


また、パレードでは、ラクダや象まで登場したりして、けっこう大掛かり。

キャンディなどをばら撒くのを傘などで一気にキャッチしようとするツワモノも現れます。


私はサンタクロース派なので、この三賢人にはあまりテンションが上がりませんでした。

クリスマスのおもしろ習慣:バルセロナの丸太くん

カガティオ

スペインは言語や慣習など、各自治州の特色が強いのですが、クリスマスも例外ではありません。バルセロナのあるカタルーニャ地方、アラゴン地方のクリスマス限定で、「排便をする丸太くん」という一風変わったキャラクターが登場します。”Caga Tio”(カガティオ)と呼ばれ、"Cagar"はスペイン語で「排便する」という意味。下ネタ?と思いますが、排便=土を豊かにする=豊穣を意味しているそうです。ちなみに、クリスマスは"Caganer"(カガネール)という、排便する男の人形も売っています。

なぜかこの排便する丸太のカガティオは、プレゼントを産み出してくれるような役割があり、クリスマスイブにこの丸太を歌いながら棒で叩き、翌朝プレゼントが届いている、といった具合で、子供にとってサンタクロースのような存在だそうです。


それにしても丸太に排便・・・笑えますね。

スペインの年越し

マドリードのソル広場

スペインの年越し、私がいた首都のマドリードでは、ソル広場に人々が集結。

時計台があり、その時計を見ながらカウントダウンをします。

夜中はかなり冷え込むこの時期。雨が降ることもよくあります。

そのため、テレビでもその様子が放映されるので、家でカウントダウンする人も多くいます。


私も一度だけソル広場に足を運びましたが、寒くてトイレもなく結構大変だったので

翌年からは毎年家でソル広場の様子を見ながら一緒にカウントダウンしていました。

0時の鐘と12粒のブドウ

カウントダウン前はしっかり準備が必要です。

なぜなら、カウントダウンに必要なマストグッズがあるから。

それは12粒のぶどうです。

スペインでは、年越しのカウントダウンと同時に、カウントしていくと同時に一つずつぶどうを食べる習慣があるんです。


スーパーでは普通のぶどうの他、12粒がセットになったカウントダウンパッケージが販売されます。初年度、種ありぶどうで大変な思いをしたので、翌年からは種無しぶどう一筋です。

かなり大きいぶどうの実を、カウントダウンのタイミングに合わせて一つずつ食べるというのは、結構なスピードです。飲み込む前に次のぶどうを口に入れないと間に合わないので、年明けの瞬間は口の中に12粒が入り乱れている状況。12のぶどうの種を口の中で出すのが至難の業なことは想像いただけると思います。


というわけで、種無しぶどうを12粒用意してカウントダウンに挑みましょう!

ラッキーアイテムは赤い下着

スペインでは、年越しの瞬間に赤色の下着を身につけると幸運を呼び寄せることができると言われています。


日本では赤い下着というと還暦?というイメージですが、

スペインでは年齢は関係ないようです。

情熱的な国スペインらしいですよね!

スペインでは年末、赤い下着が沢山売られていますので、一つ購入して赤い下着で年越ししてみてはいかがですか?

グラスに金色グッズで金運アップ!

さらに、シャンパンやCAVAのグラスに金色のグッズを入れて飲むと金運がアップするというジンクスもあります。グラスなので金の指輪などを入れて飲む人が多いようです。



スペインの年末年始は独特な習慣だらけ

スペイン語 クリスマス

いかがでしたか?

スペインの年末年始はクリスマス一色!

日本とはだいぶ異なりますね。

ゲーム感覚で楽しめる習慣やジンクスが目白押しのスペイン。

そんなスペインの、ながーいクリスマス(年末年始?)を是非体験しにいってみてください!