男の生理は本当にある！性欲やメンタルが不安定になる理由は睾丸周期にあり

こんにちは。仕事柄、多くの男性と知り合う風俗嬢・アブノーマル子です。

自身の生理に関しては「めんどくさいなあ」とは思うものの、そこまで重いほうではないのであまり意識しないのですが、お客様や彼氏の機嫌の上下には時折「お前、生理かよ！」と突っ込んでしまうこともしばしば。

やたら機嫌が悪い男性を見ると、「男の生理みたい」と思う女性も多いのではないのでしょうか。

ところが、この「男の生理」－実は本当にあるという説が…。

イギリスのウェブサイト「vouchercloud.co.uk」が、1年以上結婚生活を続けている成人の男女2412人（男女比率は5:5）を対象に実施したアンケート調査によると、「男の生理があると思う？」という問いに対し、約4分の1にあたる26％の男性が「ある」と答えたのだとか。

これらの男性は毎月、定期的に「男性の生理」が来ると感じていたのだとか。

しかも、約3分の2の女性が「夫の不調に気づいていた」と回答したそうで、約5分の1の女性は「感情的には自分の生理より大変そうと感じていた」と答えたのだというので驚きです。

「一か月の間に、性欲に波がある」と自覚している男性は多いようです。

無性にムラムラして、「誰でもいいからヤりたい！できないならオナニーしないと気が済まない！」と思う時期もあれば、それがおさまって彼女から求められても「そんな気分じゃないし…」と思ってしまう時期もあるのだとか。

実際、私も過去付き合った男性の性欲に波がありすぎて、「？？」となったひとり…。

こちらがなんの性的なそぶりも見せていないのに、やたら求めてくることもあれば、逆にこちらが求めても一向に乗り気ではないこともあるので、「なんなの？」と尋ねると「周期があるんだ」と返されたことがあります。

これが、女性が生理を迎える前後での性欲の振れ幅に似ているため、「男にも生理がある」と感じられる理由のひとつです。

よく「男なのに生理なの？」と男性が問いかけられる場面の多くは、メンタルが不安定になっているときではないでしょうか。

やたらと落ち込んでしまったり、イライラして周囲に八つ当たりしてしまったり。

それが周期的に起こるので、周りは「生理みたい」と感じるようです。実際、私の周りにも周期的にそういったメンタル状態になる男性はいます。

聞くと、特に腹が立つようなことは起きていないのに、無性にイライラするのだとか…

それくらいセーブしてくれよ、と思ってしまうのが正直なところですが、女性にも同じように当たってしまう人はいるのでお互い様かもしれません。

特に風邪をひいているわけでもないのに、毎月決まった時期に体に不調がきていると、「男の生理」だと感じやすいでしょう。

こうした周期的な不調の場合は、集中力が著しく下がったり、体がやたらとだるくなったり。

筋肉に余計な力が入る場合や、逆に力が入りにくくなる場合もあるようです。

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まことしやかに言われる「男の生理」ですが、泌尿器科のドクターは否定的な見解を持っている人も多いよう。医学的には、「男の生理」といわれる状態は認められないのだそうです。

後述しますが、「骨盤の開閉が男の生理の原因」とする説があるものの、医学的には男性の骨盤は開閉しないと考えるドクターも多いようです。

さらに、男の生理を「睾丸周期」と呼ぶ説もありますが、これも医学的には否定されています。

女性の場合、生理周期は個人差があるものの、約1か月。排卵周期がひと月に一度なので、これが生理周期とされています。

男性の場合は、睾丸で精子がつくられるまでには74日間かかると言われていますが、74日に一度生理のような周期があるとは認められないのだそうです。

一説によると、睾丸周期では「睾丸が張ってくる」と主張する人もいますが、医学的に見ると根拠はなく、むしろ張ってしまう場合には別の病気を疑うほうが良いとのことです。

男性も女性も、ホルモンの周期があることは同じ。この周期でホルモンのバランスが崩れることがあり、心身の不調になるというわけです。

女性の排卵や月経による出血は、下垂体ホルモンが周期的に増えたり減ったりすることによって引き起こされます。下垂体ホルモンが増減すると、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの量が大きく変動するのです。

この女性ホルモンが、感情や体調にも大きく影響するのは、医学的にも認められ、私たちもよく知るところです。

そして、女性の場合には女性ホルモンの増減を引き起こすきっかけとなる、「下垂体ホルモン」ですが、男性の身体にももちろん影響を及ぼします。

それは、精巣に働きかけてテストステロンという男性ホルモンを作り出し、精子をつくるのに一役買っているということ。

問題はその周期で、女性が一か月サイクルであるのに対し、男性の場合は1日サイクルなのです。

テストステロンの量は早朝が一番多くなり、夕方は減少し始めます。1日の中でもわずかなサイクルでしかないのです。

一方で、鍼灸師や整骨院につとめる整体師の見解は異なるようです。

骨盤の開閉についても肯定的で、「睾丸周期もある」と捉えている専門家も多いようです。

骨盤の開閉に肯定的な人の説によると、男性の生理は骨盤の開閉によって引き起こされ、周期は28日前後なのだとか。 

この骨盤が緩む、つまり開くタイミングで、さまざまな不調が起こるというわけです。具体的な症状としては、

・イライラ

・過食

・疲れやすい

・不眠

・集中力が切れる

・力が入りにくい

・余計な力が入る

というものがあり、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れのような症状がでます。

私も以前同棲していた彼氏にこのような症状が周期的に来るのを感じたことがあります。特に、過食や不眠は月に一度はあったよう。当時は「いやな仕事でもあるのかな」と思っていたのですが、今思うと睾丸周期だったのかもしれませんね。

男性の睾丸周期が28日周期だとしたら、これは女性の生理周期とほぼいっしょ。しかも、症状を見ても女性の症状と似ていますね。

「じゃあなんで、男はあんなに女性の生理に対して無関心なの？」と思わず女性の私としてはつぶやいてしまうところですが、実はつらさのレベルは全然違うのだそうです。

つらさのレベルは、女性の痛みを10とすると男性は4～5程度と表現されます。

たしかに、女性のPMS（生理前症候群）は人によってつらさが違い、吐き気や頭痛・腹痛などを伴うことも多いといえます。男性にはそれらはありません。

それでも、冒頭のイギリスでのアンケートで「私よりも感情処理が大変そう」と言ってくれた奥様がたには、寛大さを感じざるを得ませんね。

骨盤の開閉が事実だとすれば、睾丸周期によって性欲に波がでると言われています。シンプルに言うと、骨盤が閉じると性欲が高まり、骨盤が開くと性欲がなくなっていくということ。

男性が本能的に感じている「一か月のあいだでムラムラする時期がある」ということの裏付けになりますね。

骨盤が閉じている時は「高潮期」と言われます。精子がつくられる時期なので、ムラムラギラギラしてしまうんですね。

同時に、精神的な観点でもイケイケなので、やる気も出て落ち着きがなくなります。

そこから2週間程度経ち骨盤が開いてくる時期を「低調期」といいます。

低調期には精子をつくる量が減ります。このときには性欲がなくなり、体調不良が目立つように。メンタルも疲弊するため、「何をするにもめんどくさい」と思ってしまうため、性的にもそれ以外にもやる気がでません。

これは、身体が自分自身を休めようとし、あらゆる機能をセーブするから起こること。

男性の気力がなく機嫌が悪くなるのもこの時期ですが、きちんとコントロールできる男性の場合には、かえって落ち着いてソフトになるだけとなります。

精神的に成熟した大人な男性ほど、自分の機嫌で周りに接し方を変えることはないといえるでしょう。

また、「性欲の上下も、気分の上下も、男の生理か～」と思えたら、パートナーの女性も少し気が楽になるかもしれませんね。

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